【アルバの少年と地獄の女王】ある家族の死の謎と天界で巻き起こるダークファンタジー・サスペンス【漫画レビュー】

森永ミキ先生の作品「アルバの少年と地獄の女王」
コミックFUZで連載中。2022年8月現在、2巻まで発売しています。

「アルバの少年と地獄の女王」のあらすじ

ある晩、強盗の襲撃により一家惨殺され命を落としたダンテ・カーター。
ダンテが目を覚ますと妹のビーチェと共に5人の悪魔たちに囲まれていた。
死後、天界へ送られた2人は神の裁判により天国か地獄へ振り分けられるはずだった。
しかしその神の「全知の力」が効かず、判決が下らない未知の存在として処分されることが決定した。
地獄の殺し屋・悪魔ヴィーナスに処分される間際、ビーチェの提案によりダンテの処分は見逃される。
「自分たちを殺した男に復讐する」というビーチェとの約束を胸にダンテは悪魔と契約を結び行動を共にすることとなる・・・。

「アルバの少年と地獄の女王」の主要登場人物

ダンテ・カーター

この物語の主人公。銀髪の気が弱い少年。学校のクラスメイトからイタズラされても妹・ビーチェに守られていた。
ある夜、ダンテを含めた家族全員が惨殺され天界へ送られる。しかし神の「全知」が効かないが為に異分子と判断され処分されることになる。
一緒にいたビーチェの機転により処分に来た悪魔・ヴィーナスと契約をすることになる。

ビーチェ（ベアトリーチェ）

ダンテの妹。気が強くしきりに兄を守ると豪語している。
兄に兄弟以上の感情があるのではと感じる描写も。
天界へ送られた後も冷静に対応し悪魔と交渉する度胸もある。

ヴィーナス

地獄の有力者。4人の女悪魔を従えている。
天使の依頼からダンテ達の処分に現れたが、ダンテと契約することになる。

「アルバの少年と地獄の女王」の注目ポイント・見どころ

①ダークファンタジーとサスペンスの融合

天使と悪魔を題材にしたダークファンタジー作品。一見普通のファンタジー設定と思いきや謎が謎を呼ぶサスペンス要素が面白い。
突然強盗に襲われたカーター一家。犯人の素顔や狙いとは？悪魔と契約したダンテの運命は？
天界と現世を股にかける壮大な事件がどうなっていくのか結末が気になるストーリー。

②個性的なキャラの存在感

本作で数多く出てくる天使と悪魔。地獄の有力者であるヴィーナスとその配下の悪魔たち。天使のレオやヨハン。
特にヴィーナスの配下の4人の女悪魔と、ダンテは深い関係を気づいていく。地獄という殺伐とした世界で彼女たちとの交流は癒し要素。
ただ天使も悪魔も何か秘密や裏があるような素振りを見せているので、キャラクターひとりひとりの行動が見逃せない。

作者・森永ミキ先生の作品紹介

旅する海とアトリエ（全2巻）

両親がつけてくれた「海」の元になった景色を見るためにポルトガルへ旅行に来た七瀬海。
旅先で出会った画家の安藤りえと一緒にヨーロッパを旅する。
4コマ漫画で現地の食べ物や建物が出てくる。一緒に旅をしているような楽しさがある作品。

まとめ

今回は森永ミキ先生の「アルバの少年と地獄の女王」を紹介しました。
ファンタジーかつサスペンスという珍しい組み合わせで今後も楽しみな作品です。
まだ2巻までしか出てませんが、１、２巻どちらも続きが気になる展開で終わるのでぜひとも一度読んでみてください。
FUZコミックのアプリでチャージを待てば無料で読めますので気になる方はそちらもどうぞ。